最初期は北インドのバールフットや中インドのサーンチーの彫刻で
釈尊をそのまま表さずに象徴的表現をしていた。すなわち聖樹や台座や仏足である。
これがBC2-BC1Cである。
ところが北インドのマトゥラーや、パキスタン北部のガンダーラで
そのものずばりの釈尊像が作られた。AC1Cのことである。
パキスタン北部のガンダーラの釈尊像は、ギリシア彫刻の影響をもろ受けて
ギリシア人顔であった。

ちなみに南伝分別説部は、仏像を現代でも信仰しているので、AC1C以降の成立
である。