4.「ヴァチカン写本」と「シナイ写本」は4世紀に書かれ、「アレキサンドリア写本」が5世紀に書かれたもので、ニカイア公会議以後キリスト教が確立して行く中で、先に成立したマルコ福音書にない最後の十二節は書き加えられたものであり、元々イエスの復活に関する記述がなかった。
キリスト教は、パウロとパウロの後継者たちによって「イエスの復活」から逆算されて創作されたものと考えられ、これまでの学識者の研究から新約聖書の各文書が書かれた順番は、パウロの書簡、次に福音書、使徒言行録、最後に黙示録であり、「父と子と聖霊」の「三位一体説」も四世紀の「ニカイア公会議」以後に書き加えられたものである。