私も労働価値説には問題があると思うんです
等価労働量で商品の価値が決まるわけではないことはすぐわかりますから
しかし現に商品相互の価値の交換体系があることは理解できる
価値形態論はそれを論じている
いわば商品同士がお互い同士で交換体系を結びあっている中の価値のネットワーク構造のようなものをイメージすればいいわけです
本来こういう単一の価値体系の中では利潤は生まれないはず
しかし実際に利潤が生じているからそれが資本主義のドライブになっている
利潤の源泉はやはり価値を生み出す労働力商品にあると考えざるを得ないのです

もちろん現代ではイノベーションによる利潤もあると思います
ある企業がイノベーションを起こすと、価値体系ネットワークに時間的に変化が生じる
空間的に同一であっても時間的に複数の価値体系が一時的に生じる
そこから利潤を引き出すことはできます
これは搾取による利潤ではなくイノベーションによる利潤です