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唐沢は陰謀論の支持者でもあった。彼は早くから世界は陰謀に動かされているという危機意識を持ち、それゆえに悪事を糾弾していたが、
人は悪を克服し得るという確信をついに持たないまま、危機感だけを抱いて、今に至っているように思う。

それが、カルト・異端110番のスローガンと非常によく似た心理を醸し出しているのだ。唐沢が主張しているのは、カルトの脅威ではないだろう。
しかし、「自分たちは脅かされている」という危機意識においては、彼の主張には、カルト被害者救済活動と全く同じ悲劇の通奏低音が流れているのである。

その危機意識が、唐沢をして山谷少佐を助けようとさせたのであり、また、カルト・異端110番が、山谷少佐を擁護している理由なのである。

多分上記の人々はこれからもずっと戦いの中を、脅かされ、迫害されている悲劇の中を生きて行くのだろうと思う。
唐沢はトランプが敗北した事実を受け入れられず、バイデンが大統領になれば、世界が終末を迎えるなどと発言している。

それを見ても、筆者は何だか可笑しくなってしまうのだ。バイデンが大統領になったからと言って、終末が来るだろうか。
トランプが支配している間にも、世界は終わらなかったのである。

だが、唐沢がそれほどまでに危機意識を感じているとすれば、それはカルト・異端110番が出来たのと何かしら同じように、
「彼らのマサダ」の日が近づいて来ているからだと思われてならない。