0465イヌ蹴り(笑い)
2020/12/17(木) 21:41:17.63ID:BPgOk+gB本則
南泉一日(あるひ)、東西(とうざい)の両堂(りょうどう)、猫児(みょうじ)を争(あらそ)う。
南泉見てついに提起(ていき)して云(いわ)く、「道(い)い得ば即ち斬らじ。」
衆(修行僧たち)、対(こたえ)なし。
泉、猫児を斬って両段(りょうだん)となす。
注
南泉:南泉普願(709〜788)。唐代の禅者。馬祖道一(709〜788)の法嗣。百丈懐海、西堂智蔵とともに馬祖門下の三大師の一人。法系:六祖慧能→南嶽懐譲→馬祖道→南泉普願
東西の両堂、猫児を争う:東堂西堂の僧堂の僧達が互いに猫をめぐって論争した。
本則
ある日南泉普願禅師門下の雲水達が東西の二堂に分かれて、猫のことで論争した。
南泉もとうとう見かね、その猫の首っ玉をつかまえ提げて言った、「禅の究極のところを言え。言うことができたらこの猫は斬らない。」
この問いに修行僧達は誰も答えることができなかった。
南泉は遂に猫を真ッ二つに斬ってしまった。
南泉一日、東西の両堂、猫児を争う。
南泉見て遂に提起して云く、道(い)い得ば即ち斬らじ。
衆、対(こたえ)なし。泉、猫児を斬って両段となす。
→ 可愛い子猫が二匹であったら、取り合いにはならなかった。
では、一匹の子猫を真っ二つに切り分けて与えた。