>>962
それらパリッタは、上座部を伝えてきた国々の人々によって、仏陀の教えを端的に表す言葉、あるいは、紛れもない仏陀の言葉そのものと信じられています。
パリッタは、先に触れたパーリ語という言語によって綴られ、伝えられてきたものです。
上座部の伝統では、パーリ語は、仏陀が話されていた言葉、これを一般にマガダ語(マガディー)と言っているのですが、まさしくマガダ語そのものであると、(実際は違うのですが)頑なに信じられています。

上座部では、パリッタとして唱えられるものの内容はまさしく真実であり、そしてそれを表す言葉は仏陀が話されていた言葉と全く同じ。
すなわち仏陀の言葉そのもの。
であるからが故に、なおさら強力な功徳を備えるとされ、これを唱える者には、なんらかの利益・加護がある、とされています。
パリッタすなわち護経・護呪といわれる由縁です。

この点において、大乗がサンスクリットで伝えるところのMantra[マントラ](真言)・Dhāraṇī[ダーラニー](陀羅尼)と同じものと言えます。
http://www.horakuji.com/BuddhaSasana/Theravada/index.htm