仏教では無分別智をよしとしますが、これは別名、所縁能縁平等平等智とも呼ばれるそうです。
で、認識には日常的な認識と無分別智の認識がありますが、両者は

 日常心の認識 〜 識の認識 ・・・ 帯は帯似、相は相状
 無分別智の認識 〜 智の認識 ・・・ 帯は挟帯、相は体相

とされています。
認識の発生は、境(対象・相)があって識が生じるとされていますので、境がなければ識もなくなるの由です。
これを境識倶ミン(サンズイ+民)と云うそうです。
また、そのように相を持つ心を ”己が相を帯せる心” というそうです。

 帯似(似て非なる帯び方)
 挟帯(けったい、真如を帯びている事)
 相状(対象の表層的姿)
 体相(対象そのもの)