このスレの住人が好きそうなのを載せておきます。(JAXA(宇宙航空研究開発機構)のHPから)


無のゆらぎから宇宙は生まれる

宇宙がどのようにして誕生したのか。
もっとも素朴で、かつ、もっとも難しい問題のひとつです。
宇宙の誕生についてはさまざまな説が唱えられていますが、主流の説のひとつに、「無のゆらぎ」から宇宙は生まれたとするものがあります。

無のゆらぎとは、無と有の状態が両方とも同時に、ある確率をもって存在している状態を指します。
私たちの身近にあるものも、細かく分解して見ていけば、実はすべて確率的に存在しているに過ぎません。
このような概念に基づく物理学を、量子論と呼びます。
量子論は決して数学的なモデルではなく、実際に起きているさまざまな現象を説明できる物理学です。
この量子論的な世界が、宇宙の始まりにあったと考えられているのです。

無から有の状態になった宇宙の卵は、またすぐ無へと戻るのがふつうですが、ある確率を持って無へと戻らず急激な膨張を始める宇宙があったと考えられます。
それが、宇宙の始まりの瞬間です。
ひとたび膨張を始めた宇宙は、その誕生直後に急激な膨張期、インフレーション期を迎えて、その長い長い歴史の第一歩を踏み出すのです。