>>686
カトリックは世界的な組織ですので、様々な地域に
様々な考え方の信徒がいます。
リベラルと保守のバランスをうまく保つことが必要
です。あまりリベラルな方向に向かい過ぎると、
反対する保守派をかえって勢い付かせることに
なってしまいます。
現在のカトリックは、原則は堅持したその上で、
原則に合わない人に対しては、それぞれの方の
実情に合わせて個別対応する、といった感じです。
人間は原則どおりには生きられない、ということを
わかっているからです。

私もカトリックの信徒ですが、離婚を経験した上、
数年後に再婚しました。
原則的には認められませんが、所属教会の司祭に
色々と検討していただき、教会法上の手続きを
取り、結果的には例外として認められました。
(もちろん私自身も、離婚が良いことだ、とは
思ってはいません。)

最初から離婚も中絶も全面的にOK.というような
態度は、キリスト者でない人々からも、あまり
受け入れられないと思います。
離婚や中絶は、決して褒められたことではなく、
その当事者も、止むを得ずすることだからです。

それに、リベラルだから先進国において信者が
増える、とは必ずしも言えないと思います。
リベラル派も、信者数や礼拝出席者数が減少傾向
です。むしろリベラルな感じの方々は宗教離れ
してしまい、教会になど行かないイメージです。
アメリカでも、リベラルとされる地域では
教会離れが進み、リベラル派教会も退潮傾向です。