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その理由はもの惜しみ

自分よりも優れた弟子を育てはしないかという恐れが無かったからブッダは成功したし五百羅漢も残らず涅槃入りした

等質等格の覚者を育てる者がその地位を失う事を恐る訳がない

自己を頂点とするヒエラルキーを形成するのは単なる教祖止まりでブッダとは呼ばない

苦心して修得した事を惜しみなく伝えるからこそのブッダで有り その悟りは五百羅漢と相互に保証された

伝える者のもの惜しみか受け取る者の機根の低さか 或いはその両方という事だろう