言説が多岐に渡る理由は論点の相違に求められる。
古くは存在論の解釈手段であり、論の一部であったと言える。
存在論は古くから客観的(今日的には科学的)態度で記述するか、主観的態度で記述するかの違いがあった。
前者はさらに通時的に原因論(因果論)で捉える場合と、共時的に位相論(位相空間論)的に捉える場合とに分かれる。
後者も精神と物質のような微視的な視点と、自己と宇宙のような巨視的な視点に分かれる。

それらが玉石混淆で論議されてきたため、時代が下るにつれて善悪二元論のような人間社会的な二元論に陥ってしまったと言える。

論点が一致する事のない議論に結論はない。