カルト妄想家の、さーばんとめ

少年だった頃の和智が呼んだのは、エジプトのホルス神ぢゃ。来たのは誰かは知らん
眷属かもしれん。ウル、ゲヘメス、ケンティ、シェメス、ドゥンアヌイ、ネケニ
他にも眷属はいっぱいおるのぢゃ。そのうちの誰ぞが代わりに来たのかもしれん
あるいはその眷属かもしれん。低級霊や動物霊かもしれん。部屋が気味悪くよく冷えた

金縛りのあと、よく布団をめくられ、耳元で犬の唸り声が聴こえ、合わせた男女の声で
和智の名前を呼ばれもした。部屋の電子機器が勝手に作動し、振り向くとドアが閉まった
顔を覗き込まれるように老婆に見られた。身体が天井付近まで宙に浮いた。その後で
ベットの上で上半身だけバタンバタンと起こされたり倒されたりした。気配をよく感じた

(-人-) ♪