「どういうこと始め掛けるなら、重々話の台、さあさあ裏は鍛冶屋、表は大工、
これは一つの台やで。これを聞き分けにゃ分からん。後々つなぎ切れ目あってはならん。
あれも寄せこれも寄せ、つなぎは神の見込みを以て繋(つな)ぐ。
どういうつなぎなら、後々替わり。つなぎなくばどうでもこうでも裏と表は立たん。
どういう事なら、席の言葉出す事聞き分けるなら、神の自由聞き分け出けるやろ。
いかな一つ話も聞き分けにゃならん。さあさあ表裏と云うたる。屋敷表ありて裏がある。
これ一つ道理聞き分け。

さあさあ尋ねるところ、後々つなぎ。地所何處へ持っていく所ない。南(女)より持って
行く所ない。押して願どう云うところなら、空いた所席順序の事情些(いささ)かと言う。
広い狭いはない。一寸した所いつまでも広かったら何もならせん。これ聞き分け」