「伊達政宗五常訓」

仁に過ぎれば弱くなる。
義に過ぎれば固くなる。
礼に過ぎれば諂へつらいとなる。
智に過ぎれば嘘をつく。
信に過ぎれば損をする。

気ながく心穏やかにして、よろずに倹約を用い金を備うべし。
倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり、この世に客に来たと思えば何の苦もなし。
朝夕の食事は、うまからずとも誉めて食うべし。
元来、客の身なれば好き嫌いは申されまい。
今日の行くを送り、子孫兄弟によく挨拶して、娑婆の御暇申するがよし。

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↑ 梵天丸も、儒教 (の五徳) は嫌いだったのぢゃ