信仰を否定する聖ヨハネが、
「十字架のヨハネ」という洗礼名を選んだのはなぜなのだろう。
 
幼児洗礼での洗礼名は「ヨハネ」だったようである。
しかし、修道院では「聖マチアスのヨハネ」に変わった。
このマチアスは、12弟子のユダの代わりに選ばれた人物である。
ユダは主としてエチオピアで宣教、64年ごろ十字架で殉教。
 
その後さらに聖ヨハネは、修道院上長の許可を得てから
「十字架のヨハネ」と改名した。この経過を見れば、
聖ヨハネは最初、信仰の道を熱心に歩んでいたことになるだろう。