「命とは霊魂のことです」(『仏陀の真実の教えを説く 下』20ページ)

ここまで説明すると、信者さんたちからは
「輪廻の主体や渇愛を中心に説いたことはわかるが、それでも
意生身を説いているのだから、釈尊は霊魂を説いたのだ」
という反論が来るでしょう。
いいえ、違います。
そこが信者さんたちも、そして桐山さんも大きく錯覚している点です。

釈尊が認めたのは霊魂ではなく、「死後の霊的な存在」です。
阿含宗が霊魂と主張する中身は、
「生きている時に人間の中にあり、死後は肉体から出てきて輪廻の元になる霊魂」
です。
釈尊はこんな霊魂は説いていないどころか、身命経では否定しているのです。
阿含宗のいう霊魂の存在を認めるどころか、まったく逆で、
否定した経典が身命経です。