0091夕
2018/11/07(水) 20:09:27.01ID:V8ySCloQかれは、それまでの、
これあるに縁りてかれあり。
これなきに縁りてかれなし。
という言い方を、つぎのような、言い方に換えています。
かれなきに縁りてこれなし。
これなきに縁りてかれなし。
無明に縁って行があり・・・ 無明の滅によって行の滅がある。
という伝統的な縁起の表現を、ナーガールジュナは、
行がなければ無明も生じないし、 それ(無明)がなければ行も生じない。(空七十論 11)
というふうに、表現しています。
A : 食べ過ぎ(X)によって、腹痛(Y)が起きる。
を、ナーガールジュナふうに言い換えると
A’: 腹痛(Y)がないことによって、食べ過ぎ(X)が起きない
となります。
この場合、AとA’は、あきらかに全く別のことを言っているので、このような言い換えをすることはできません。
ところが、もし、縁起を論理的関係を示しているものとナーガールジュナが解釈していたと仮定すると、
そのような言い換えが可能であったことがわかります。
たとえば、
B : もし食べ過ぎる(P)ならば、腹痛が起きる(Q)。
を、ナーガールジュナふうに言い換えると
B’: もし腹痛が起きない(〜Q)ならば、食べ過ぎではない(〜P)。
となります。
面白いw