まず、原始仏教のスッタニパータ(経集またはブッダのことば)、ダンマパダ(法句経またはブッダ真理のことば)から始め、
それから四阿含経(長阿含経、中阿含経、雑阿含経、増一阿含経)、そしてアビダルマ論書と進みます。

次に、大乗仏教はまず初期大乗仏典の般若経(八千頌般若経から拡大し、金剛般若経、般若心経へと縮小)から始め、
それから法華経、華厳経(特に如来起性品、十地品、入法界品)、浄土三部経(阿弥陀経、無量寿経、観無量寿経)、そして竜樹の中観、世親の唯識の二大思想の論書へと進みます。

そして、それまでの大乗仏教の集大成となる中期大乗仏典の涅槃経から、
密教の両部の大経、大日経(特に住心品)と金剛頂経(特に初会金剛頂経と理趣経)へと進みます。

最後に、日本仏教の各宗派祖師の著作を読めば、原始仏教から現在の日本仏教に至る大まかな流れが理解できるのではないかと思います。