十字架を蛇に、イエズスのいけにえを悪魔との契約にしたのは、
まちまりとまちまりのご主人と彼らのメンターであるケネスヘーゲンです。
十字架は蛇と関係ありません。セラフと関係します。
イエズスより1500年前にモーセが荒野で柱に掲げた「青銅の蛇」は
イスラエルの民を打った神の使いセラフをかたどったものです。

セラフは旧約聖書でイザヤ書以外はすべて蛇と訳されています。
イザヤ書のセラフだけセラフとそのままにされています。
それは蛇が神に仕える最高の天使であるとイメージされたくないから
翻訳者はここだけ訳さずにセラフと音訳するにとどめたのです。
これも蛇と訳すべきでした。でなければ、ほかのもすべてセラフと音訳すべきでした。

ユダヤ教エンサイクロペディアのセラフの項目を引くと、セラフはドラゴンとも訳されています。さすがに竜とは和訳できないでしょうね

したがって、ヨハネ福音書に書かれているイエズスのことば
「モーセが蛇を荒野で掲げたように私も掲げられなければなりません」も
蛇ではなくセラフと読み替えるべきなのです。

わかりましたか?すべては翻訳の問題なの。
セラフは天使の最高階級でありサタン、悪魔、毒マムシではありません。
セラフ、あるいはセラフィムは6枚翼をもつ天使なのですが、
図象に描かれるときには竜や蛇のように描かれるのが普通です。
翻訳の問題がここにも影響しています。

「蛇」と訳されている二種類のものをはっきり区別しましょう。

1 ナハシュは地を這う「蛇」です。神の戒めにそむいたために
手と足と羽をもがれて、地面と地下を這う爬虫類にまで落ちてしまった「蛇」です。
エデンの園の蛇ははナハシュです。

2 セラフは天を舞いかける「蛇」で神の使い、天使の最高階級です。
イスラエルの民を処罰するために神が差し向けた「火の蛇」はセラフです。
神の戒めに従う、神のお使いです。

エゼキエルが幻のうちに見たケルビムはまるでスフィンクスでした。
セラフィムが蛇やドラゴンに形容されるのは
そのような姿を幻のうちに見た預言者たちが古代にいたからでしょう。
だからといって、蛇ではないのです。セラフィムは天使です。