こうして麻原は運命学や漢方、仙道(仙人の術)に熱中するようになった。
 亜細亜堂は繁盛したが、80年7月、健康保険薬剤不正請求で670万円を追徴され、
閉店した。近所の医者から白紙の処方箋を入手し、適当な金額を記入しては、健康
保険組合などに調剤報酬などを不正に請求していたのだ。
 閉店の1カ月後、麻原は阿含宗に入信。さらにヨガや「肉体修行を通じて個人的な
解脱を目指す」小乗仏教的世界にのめり込んだ。
 81年2月には「BMA薬局」を開業したが、翌82年7月にニセ薬を売った薬事法違反
容疑で逮捕された。煎じたミカンの皮などから取り出したエキスを「万能薬」と称し、
「リューマチ、神経痛、腰痛が30分で消える」などという謳い文句で都内の高級
ホテルの一室に人を集めて10万円近く販売。売上は1千万円以上に膨らんだ。麻原は
略式起訴されて罰金20万円を支払い、再び店を閉じた。
 この二つの事件を振り返ると、盲学校時代に垣間見えた麻原の危うさが肥大し、
はっきりと形になってきているのがよく分かる。
 麻原は、カネへの執着の強さから、27歳で詐欺師になり果てていた。(年齢肩書
などは当時)
※週刊朝日 緊急臨時増刊「オウム全記録」(2012年7月15日号)から抜粋

適当に引用させてもらいましたが、記憶と著しく異なってるなんてことはないね
ということで、保険金を不正請求するとどうなるかというと、
「閉店することになった」と^^