>>742
「全ては、背景に有る心の働きによって決まる」という意味なら、その通り。
折角自己を解放するための素晴らしい教えを知っても、その人の背景にあるのが邪悪心のみであれば自と他を区別し悪業を積む道具にしかならないと。

でも、カルマの法則は「思考法」じゃ御座いません。
外側の世界のカルマの法則を分析して学ぶのがカルマ・ヨーガであり、自己の内側の世界のカルマを分析して消去するのがジュニアーナ・ヨーガです。


『マハーヤーナ・スートラ』より

 最初に、『カルマ・ヨーガ』がどういうヨーガかを説明しよう。
 一言で表現すれば、「すべての人を師と仰ぐヨーガ」と言えるだろう。
 例えば、Aさんがいた。Aさんが悪いことをやっている。そのとき、あなたは、「あー、Aさんは私にこういう悪いことしてはいけないと教えてくれているんだなあ。」と考えればいい。
 例えばBさんがいた。Bさんは良いことをしている。そういうときは、「ああ、Bさんのように善行を積めば、いいカルマになるんだなあ。心も明るくなるんだなあ」と思えばいい。これがベースだ。
 そしてカルマ・ヨーガが完成する頃には、Aさんは悪いことをやって悪いカルマが返ってきた。Bさんは良いことをやって、良いカルマが返ってきた。このカルマの理論が理解できるんだね。これが、カルマ・ヨーガの奥義だ。
 カルマを外の世界から見ているのがカルマ・ヨーガだ。反対に内側の世界でカルマと対決し、カルマを消してしまうのがジュニアーナ・ヨーガと考えていいんじゃないかな?
 だから、カルマ・ヨーガはジュニアーナ・ヨーガにつながっているのです。