ガラテヤ4章
19 ああ、わたしの幼な子たちよ。あなたがたの内にキリストの形ができるまでは、わたしは、またもや、あなたがたのために産みの苦しみをする。
20 できることなら、わたしは今あなたがたの所にいて、語調を変えて話してみたい。わたしは、あなたがたのことで、途方にくれている。

21 律法の下にとどまっていたいと思う人たちよ。わたしに答えなさい。あなたがたは律法の言うところを聞かないのか。
22 そのしるすところによると、アブラハムにふたりの子があったが、ひとりは女奴隷から、ひとりは自由の女から生れた。
23 女奴隷の子は肉によって生れたのであり、自由の女の子は約束によって生れたのであった。

24 さて、この物語は比喩としてみられる。すなわち、この女たちは二つの契約をさす。そのひとりはシナイ山から出て、奴隷となる者を産む。ハガルがそれである。
25 ハガルといえば、アラビヤではシナイ山のことで、今のエルサレムに当る。なぜなら、それは子たちと共に、奴隷となっているからである。
26 しかし、上なるエルサレムは、自由の女であって、わたしたちの母をさす。
27 すなわち、こう書いてある、/「喜べ、不妊の女よ。声をあげて喜べ、産みの苦しみを知らない女よ。ひとり者となっている女は多くの子を産み、/その数は、夫ある女の子らよりも多い」。

28 兄弟たちよ。あなたがたは、イサクのように、約束の子である。
29 しかし、その当時、肉によって生れた者が、霊によって生れた者を迫害したように、今でも同様である。
30 しかし、聖書はなんと言っているか。「女奴隷とその子とを追い出せ。女奴隷の子は、自由の女の子と共に相続をしてはならない」とある。
31 だから、兄弟たちよ。わたしたちは女奴隷の子ではなく、自由の女の子なのである。