>>2-3
あなたのような見解は“因果の道理”を破壊するものです。
物事のすべてには必ず原因と結果がある。
悪因は悪果を生じ、善因には善果が生じます。
結果を見れば原因も見える。
自己に生じる悪果は自己に原因なくしては生じ得ない。
今生にない悪因は前世に拠る以外はない。
今生に起きない悪果は来世に拠る以外はない。

これらを認めない見解とは、すなわち道徳を破壊するものであり、
来世に自己の行為の報いを受けないとするのならば、
精々、生きている内に好きなだけ自分の欲望を満たすほうが得だという考え方へと行きつく。
その果ては、地獄のような恐ろしく荒れ果てた暴徒の地上と化す。
だから、仏教ではこのような見解を“邪見”という。

ゴータマ仏はいうのです。
『来世を信ぜざる人は悪事を行う』(Dhp.176)と。