モーセやヨシュアと、麻原彰晃には共通点があります。
どちらも
(1)圧倒的影響力のある指導者が、
(2)宗教的理由付けによって殺人を正当化し、
(3)それを命令し、
(4)信奉者たちが、その命令にしたがって殺人を実践した。
(5)殺人命令を受けた信者たちは、もしその命令を
実行しなかったら、彼ら自身がひどい目に遭うであろう、と
脅されました。

自分の意志と神の意志とが食い違うとき、自分はどうするか。
アクセサリーとしてではなく、神のご意志を実行しようとする真剣な信者なら、
直面したことがある問題です。特に、聖書を神の言葉として、絶対の真理であると
信じる信者は、モーセの殺人命令について、真剣に取り組まねばならないはずです。
もし自分がモーセの率いるイスラエルの民の一人であったら、
自分はどうしたであろうか。もし、モーセの殺人命令に従っていたとすれば、
自分の行為とオウム真理教信者の行為と何処が違うのか。
考えてみなければならないはずです。