今日は、うな重二段の特上を食べました。

重箱の敷地いっぱいに、
ふっくらと焼きあがった蒲焼きが展開している。
熱々のご飯の上に乗せられた
鰻の蒲焼は、
そのお店の創業以来変わらない
甘さ控えめのタレが香ばしい。
重箱の隅を一区画、
箸で切り取って口に入れる。
脂が乗った鰻のホコホコした食感が
またいい。
タレが染み込んだご飯のお茶漬けは何杯でもイケる。

「鰻屋では、念の入った香の物で酒をのみながら、鰻が焼きあがるのを待つのが、もっともよい。」
池波正太郎『むかしの味 』(新潮文庫)