私が父から聞いた話だと、近所の世帯を金銭的に助けていたことがあるという。
それも一家の主人であるその人が原因であるにもかかわらないその主人にお金を渡して、これは主人の稼ぎだと面目を保つよう助言もしたらしい。
親戚でもなんでもない赤の他人で、借金扱いでもない。

それなのに父は自分が助けを必要とした時、誰も助けてくれなかったとデイリーメモに書いて残していた。
私はそれを読んでいないので、父が自殺した時も信じられなかった。