東方正教会は、その人の罪の大小に応じた「償い」がなければ天国に行けないとも教えません。必要なのは悔い改めて神の愛を信じ、委ねることです。
 イエスの隣で十字架につけられた犯罪者のひとりが、主の姿に悔い改め「天国で私を思いだしてください」
 と願った時、主は「よく言っておく。おまえは今日、私と一緒にパラダイスにいる」と救いを約束されました(ルカ23:39〜43)。彼は罪の償いなど何も求められず、またそれを行う事もできなかったはずです。
 正教会で善い行いが勧められるのは、罪の償いのためではなく、神への信仰・主キリストへの愛の「果実」としてです。