インドの光 ・・・トリタプリはラーマクリシュナに言った「ブラフマンは時間、空間、因果律を超越し、永遠に清浄、永遠に
目覚めている唯一の実在である。それは絶対の真理(サツト)・智慧(チット)・歓喜(アーナンダ)である。これのみがただ一つの
実在だ。その他のものはすべて肉体も心も我も迷妄のあらわれである。現象の存在ーすべて名と形は無明(本源の無知)の織りな
した幻影にすぎない。故に最高の三昧においては、時間、空間、名と形のかけらなりとも感知しない。どんなものでも、とやし
くも名と形に縛られているものは決して真の実在では無い。それを捨てよ。名と形の檻を、強き獅子となって打ち破り、出てこ
い、おまえの本性である真我に深く沈潜せよ。そして三昧の中でそれと一つになれ。そのときは名と形で出来ている宇宙は消滅
して真空となり、微小な我は無限大の我に合流する。そしておまえはすぐに、完全円満なるブラフマンと自分の本性とが同一で
あると覚るであろう」
ラーマクリシュナは彼の指示に従って、その精神をあらゆる感覚の対象から斥け、自分自身の真空神聖なる本性に
集中すべく瞑想の座についた。彼はすぐにすべての事物から精神を切り離す。この程度のことは彼にとつては簡単であった。だが
・・その先どんなに努力しても「無想の大実在なる真我(=梵)に対面することが出来ない。いま一歩というときになると、必ずあ
のなじみ深いカーリー大実母の光り輝く美しい姿があらわれて、ニッコリほほえむのである。何度かやりなおしてみても同じであ
つた。かれはがっかりして師に告白した。「だめです私には出来ません、どうしても大実母が」師「なに出来ない?馬鹿、お前は
するんだ、どうしてもするんだ」師はガラスの破片を取り上げ、弟子の眉間に突きたて、「それここに精神を集中しろ」と命じた。
その雷のような叫びに励まされてこんどは必死に全力を振り絞って瞑想し、ついにカーリー大母の姿があらわれるや智慧の剣を持
つて真っ二つに切り裂いた。彼の精神を支えていた最後の足場が無くなり、たちまち彼は 無相の実在 の底無き深みに溶けいり
ー無分別三昧に入った。(つづく)此処で期子菩薩さん妄想じゃん?たしかに妄想したけど親おやから独立したのか?もうそうした。