日本人は災害が起きても強盗などが発生しづらい、と言われているし実際そうらしい
海外の人から驚かれて、日本人の品格が賞賛されることもある

恥の文化の視点だと、欧米は罪の文化で、日本人は恥の文化だ、と言われる

罪の文化はキリスト教国の文化で、内面に神がおり、「神が見ているからやらない」となる

恥の文化は日本や村社会の文化で、外側に自分を見つめる目があり、「人様が見てるからやらない」となる

監視の目を自分の良心におくか、外側の人様の目に置くのか、では統計的には後者のほうが強盗が起きる確率は高いだろうと思われる

誰しもが神と自身の良心の声に忠実であるわけではないからだ
しかし人様の目は誰もが意識する事柄

この点から日本人は欧米人と比べて自己を律することが出来る、と考えるのは早計である、と思う

欧米は個人主義で自身の力で自己を律するスタンスを強いているため、自己を律するトレーニングが日常的になされているからだ

逆に日本や村社会の人様主義では自己を律する原動力が外部の目に転化されており、思考停止の観がある

とはいえ、外の目を気にするとは、客観的に自己を見つめる、ということであるため、恥の文化が人格の成熟に寄与しない、というわけではもちろんない

実際は恥の文化と罪の文化は両方あったほうがいい
外と内の両方の目で自己を見れると理想的

0か1かではなく、よいところはどんどん取り入れればよいと思われる