>>288

イノセント・イヴ!
イヴは何も知らなかった
イヴはただ
私の言葉だけを信じ
私の愛だけを頼りに生きていた

楽しかったねイヴ
あの頃は本当に楽しかった
おまえはよく粘土をこねては
神様が私たちを創られたように
象やライオンを創ったり
かわいいお城を創ったりした
私が追いかけてゆくと
おまえはきまって
いつもの木立ちの中に逃げ込み
大きな愛くるしい瞳と
長い黒髪が
木漏れ日を浴びて
輝いていた