こじは長々と高説を述べているが、言っていることは
「死後の意識はあるが魂はない」という矛盾だけだ。
深層心理で自分が矛盾していることに気づいているから、
それを誤魔化すために(相手でなく自分を誤魔化すため)、
長々と抽象論を述べてしまうのだ。

やましい人間が無駄に口数が多くなるのと同じだ。
じこも死後の意識があることに気づいている。しかし、仏陀は死後の世界、
魂、輪廻転生、神は存在しないと断言した。
ここでじこは精神分裂する。気づいてしまった宇宙の真理を選べば仏陀を否定してしまう、
しかし、それでは仏教徒ではなくなる。

そこで、「死後の意識はあるけど魂はない。死後の存在である幽霊はいるが死後の世界はない」、
という意味不明の供述を繰り返すようになった。これは仕方がない。
仏教の仮面を被ったバラモン教を信仰する以上、この矛盾は必ず起きる。
正木晃も中沢新一もジャンキーも、そして、「仏陀は死後の世界には無言だった。否定はしていない」という
テンプレ通りのアクロバティック解釈をする者は、みんなこの矛盾に苦しんでいる。

バラモンの魔力が仏陀を凌駕している。仏教徒はその真実を絶対に認められない。
仏教徒が仏陀を否定すればそれは仏教徒ではないからだ。