晩年、白隠は「南無地獄大菩薩」という書をいくつも残します。
地獄に対する白隠の答えでした。

 「地獄とは、人の不安や恐怖心から生まれるもので、そのことに気づかせてくれた地獄こそ、私を仏の道に導いてくれた。ありがたい。ありがたい。」