※ 殉教した主の兄弟ヤコブのエルサレム共同体が「エビオン異端」にされてしまう。
(ユダヤ戦争に伴い共同体はヨルダン川東岸デカポリス地方の「ペラ」に避難し消滅)

エビオン派はマタイ福音書だけを用い、
エルサレムを尊重し、
割礼を含むユダヤ教律法順守に固執し、
イエスの誕生は自然の誕生とし(処女降誕を否定)、
イエスをたんなる預言者とするなど、
主流派のキリスト告白とは異なる「異端的な」一派とされています。

市川喜一 著作集  総目次
聖書講解 ― 使徒書簡
第13巻  ユダヤ教内のキリスト信仰 (ヤコブ書、ペトロ書U、ユダ書)
第1章  ユダヤ教内のキリスト信仰  ― 主の兄弟ヤコブとヤコブ書 ―
第2章  パレスチナ黙示思想の流れとその変遷  ― ユダ書とペトロ第二書簡 ―
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