〔カトリックの〕ミサで信徒が
ホスチア(500円玉ぐらいのエビ煎餅のようなパン)に
預かる根拠となる話。

司教(監督)・司祭つまり神父の集まり(長老団)に従って
信徒が一つのパンを裂いて食べ合う教会の儀式が
使徒教父時代からあった。

使徒教父の教父とは「教会の父」の意味。


講談社文芸文庫 使徒教父文書 荒井献[編]
イグナティオスの手紙 八木誠一訳 一五七
1 エペソのキリスト者へ p157−168
20章2節
特にもしあなた方各人が、皆いっしょに、
恵みにより御名のゆえに、イエス・キリストにあって、
ひとつ信仰において集まっていると、
主が私に啓示して下さるなら(この箇所テクストは
破損しているらしい)。−
イエス・キリストは肉によればダビデの裔(ローマ1・3)、
人の子にして神の子なのです。(あなた方が集まるのは)
あなた方が心を乱さず監督と長老団に従うためで、(そこで)
あなた方はひとつパンを裂く(Tコリント10・16
以下)のですが、これは不死の薬、
死ぬことなくイエス・キリストにあって常に生きるための
(死に対する)解毒剤なのです。