・舌は上のあごに掛けるのである。
息は鼻から通じさせるべきである。
唇と歯は相い付けるべきである。
眼はまさに開くべきであり、張っても微[ほそ]めてもならない。まぶたで瞳を覆ってはならない。
うなじが背中から違ってもならない。
鼻からの息は通じるに任せて、喘がず音も出さず、長くもなく短くもなく、ゆっくりでもなく急ぐでもない。
身と心をともに調えて、身体を挙げて数回欠気して、内外を放ちゆるくするのだ。
(道元『辨道法』)
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