最後に、通時と共時の話をしたいと思います。

通時と共時とは
通時:歴史的な流れ
共時:ある一定時期、その時、その空間
という意味です。

ソシュールの言語学が画期的だったのは、共時的な観点を言語学に取り入れたことです。
それまでの言語学は、言葉を理解するために歴史的な変遷(通時的)を研究していました。
ex.)この言葉の語源は?
しかし、ソシュールは歴史的な変遷を見なくとも、言語の構造は明らかにできると考えたのです。
そして、実際にソシュールは共時的な観点から「シニフィエ-シニフィアン」といった構造を取り出したのです。