646因縁果 ◆d........o 2018/04/28(土) 20:25:12.27ID:9r4TjTsy
提婆達多品のテーマは、当時大乗仏教が直面した二つの問題、悪人成仏(あくにんじょうぶつ)と女人成仏(にょにんじょうぶつ)である。まず前半において、仏伝では極悪人とされている
提婆達多が、実は釈尊にとってはかけがえのない善知識(ぜんちしき)という大切な存在で
あったとする過去世の物語が説かれる。
そして、提婆達多に天王如来(てんのうにょらい)になるという成仏の授記がなされ、
どんな悪逆な者も仏の慈悲(じひ)に漏れることはないことが明らかにされる。
これに続いて、後半においては、八歳の龍王の娘が法華経の教えによって成仏することが
できたという龍女成仏(りゅうにょじょうぶつ)を説くことによって女人成仏が示されている。

647因縁果 ◆d........o 2018/04/28(土) 20:28:19.40ID:9r4TjTsy
如来現在猶多怨嫉
法華経法師品第10の文。同品に「而も此の経は、如来の現に在すすら猶怨嫉多し。
況んや滅度して後をや」(法華経362~363n)とある。
この法華経を説く時は釈尊の存命中でさえ、なお怨嫉(反発・敵対)が多いのだから、
ましてや釈尊が入滅した後において、より多くの怨嫉を受けるのは当然であるとの意。
日蓮大聖人はしばしばこの文を引かれ、御自身が法華経を身読した法華経の行者であることの根拠とされている。