メソポタミヤ文明は 大別すると二つに分かれます。
一つは紀元前五千年ころからのエリドゥという最古の都市国家で 宗教は一つなる神を信じる多神教であり、
現在のタントラにあたります。
主宰神はエンキで 人類を創造した神とされ蛇で象徴されます。

二つ目は紀元前三千年ころからのエリドゥが乾燥化のため住めなくなったので移動したウルです。
ウルはアブラハムの生まれ故郷です。
宗教は、ウルに遷都されてからは国家神エンリルとなり 猛禽類や鳥の翼で象徴され 中央集権支配が始まったとされます。
国家的唯一絶対神に従わないものは 軍隊によって滅ぼされました。
人々は強制的に エンリル信仰をさせられました。

エンリル崇拝を拒否してタントラ(密教)を守った者たち(アショカ王など)は このとき最初に大移動しました。
現在のインド亜大陸やヒマラヤなどのへ仏教の広がりは その時のものです。

アブラハムの主から受け継いだ宗教は、エジプトの宗教と同じもので、タントラです。
エジプトは神聖な地なので この二神は共立しています。(ツタンカーメンのマスク)