コース学習者はもともとは「神との対話」シリーズの読者だった人が多い。
「神との対話」の翻訳者である吉田利子氏が「神の使者」も翻訳した。
「神との対話」のファンが、似たようなタイトルで翻訳者も同じ吉田利子氏なら
どんな内容なのかちょっと読んでみよう、と。
しかし内容は「神との対話」とはまったくと言っていいほど相容れず、
なおかつ「神との対話」など吹き飛んでしまう程の圧倒的な内容だった。
それに衝撃を受けて今まで感化されてきたニューエイジ的世界観を見直し、
ACIMに転向していく元「神との対話」ファンの人たちが相当な数にのぼった。
だからこそ、旧体制であるところの「神との対話」を頑なに信奉している人たちの中に、
「神の使者」をきっかけにACIMへと流れて行った元同志たちのことを裏切り者のように思い、
彼らに対して激しい怒りと嫌悪感を抱く勢力が生まれることになった。
「神との対話」こそが新しい時代の聖書であり、ニールは現代の預言者のひとりだ、
と「神との対話」信奉者は信じて疑わず、すっかり有頂天になっていた。
既存の宗教を見下し、自分たちこそが最先端をいってるんだと自負していた。
ところが「神の使者」を読んだ元「神との対話」ファンが、あろうことか
21世紀の聖書になるはずだった「神との対話」シリーズに対して、
自分たちが既存の宗教にしてきたのと同じような眼差しを向けていることに気づいた。
有頂天になっていた、その出鼻をくじかれ侮辱されたように「神との対話」原理主義者たちは感じ、
「神の使者」やACIMを不倶戴天の敵だと認識し、彼らは宗教戦争を開始したのである。