(人牛倶忘(一円相)の続き)
その4
 その「今ここ」という場は水晶宮とも例えられ美しいが、
大悟段階の人はその無いない尽くしの「今ここ」という場に
捕まった状態といえる。
 一枚悟りの穴倉禅坊主である。
 黄金の鎖につながれているともいえる。動けない状態。
素晴らしいといえば素晴らしいが、ダメと言えば駄目である。
 なお、「一円相」から見て、大悟すれば霞のようになると
思う人もいるだろうがそれは違う。
 大悟しても、肉体は存在し続け、腹は減る。

 以上、この段階の説明も、月をさす指に過ぎない。(^-^)