話すネタはたくさんあるんだけどいきなり長文書くのもね。
とりあえず軽く。

アマゾンの熱帯雨林からオリノコ川にかけてひろく居住している南米の先住民族の一部族ヤノマミ。
彼らには出産に関するある変わった風習があるそうで。
生まれた赤子は母親が『人間として育てるか』『精霊のまま返すか』を決めるらしい。
ヤノマミの女性は出産するときに森に入る、そして生んだ赤子が『人間』か『精霊』かの判断を下す。
精霊の場合はバナナの葉にくるみシロアリの巣にいれる、そしてその巣に火を放つそうだ
森から妊婦が一人で戻ってくる、それは精霊が生まれ落ちたということだと村人たちはいう。

このように世界には色々な風習や文化がある、環境が変われば話す言葉はもちろん世界観や倫理観も変化してしまう。
例えば人を殴ることだってそれが試合や戦場であれば肯定されることもある。
けれどもどの地域や時代にあってもほぼ変わらないものがあるんだ、それは『推論』というもの。
ヤマノミの話でいえば次の箇所になる。

>森から妊婦が一人で戻ってくる、それは精霊が生まれ落ちたということだと村人たちはいう。

ちなみにこの話は数理論理学者の新井氏が例として話したものらしい、とても上手い話だと思う。
こういう話はなぜ命というものがあるのかという話とも似ているよね。

人類がほぼ共通してもつ推論とはいったいなんなのか、それはまた機会があれば続きを。
そういえば前スレで放置しといた二項対立の話もいずれ。