キリスト教が永久の真理であったかどうかは置いておいて
アメリカにおける全人口に占めるキリスト教人口割合の中長期的減退があるとすれば
それは高等教育の普及と消費社会の発展に起因する部分が大きいと思う
高等教育を受けた人がより非宗教的になる傾向はよく知られていて
この場合はキリスト教の腐敗云々ということではなくて
キリスト教か否かに関わらず無神論・無宗教になっていく、ということ

一方で意外なことに高等教育を受けたクリスチャンの離教率は
どうやら相対的にことのほか少ないらしく、むしろ高等教育を受けていない人よりも
熱心なchurchgoerですらあるようだ
http://www.pewforum.org/2017/04/26/in-america-does-more-education-equal-less-religion/

ここから導かれる妥当な結論としては
アメリカのクリスチャンは総体として、仏教やイスラム教といった
非キリスト教的宗教へ移行しているというよりも
高等教育の普及によって宗教そのものの影響力が減退しているということ
にもかかわらずキリスト教は高等教育に対する「耐性」が相対的に高いために
東洋思想やスピリチュアリズムといった非キリスト教的思潮の影響が
キリスト教離教の主因と推測するのは無理がある、ということになるのではないか