私は、基本的に体験したことを書いていこうと考えています。

「人の目を気にする思考回路」から一歩踏み出せた体験

自分の心の動きを見る習慣が出来つつあった時
32歳の時に転職をしました。
入社後、3ヶ月が過ぎた頃、1ヶ月ぐらい入院することになってしまいました。
退院後、会社に顔を出して部長の方や総務の方と話をすることになりました。
いい年をした、社会人ですから当然のことなのですが、
駐車場から会社の門へ歩いて行くまでのことです。
一歩一歩がとても重く心が苦しかったです。
心の中で、嫌だなー、行きたくない、逃げだしたい、と動いていました。
入社したばかりで何やってんだ、お前みたいなやつはいらんわ、と
自分を否定されるんじゃないかという思考回路が気が付かないうちに動いていたからでした。

会社の門に入る一歩二歩になるとき、今まで考えてもみなかった言葉が出てきました。
それは、
今の私の現状が、
「相手にとってダメだ」と判断されたとしても、その方の判断を変えることなど出来ないと言う事、
相手が
「お前はダメだ、いらない」と言われたならそれは私にはどうしようもないことだ。
今の『私』を相手が気に入るように、手のひらを返したように、パット切り変えることなど出来ない。

しかし、自分の未熟なところに気が付いた時には、そのままにしてはおかないし、改善する努力はする。

この言葉が出てきたとき、心が軽くなり会社の中に入ることが出来ました。

この体験以降「人の目を気にする思考回路」から完全に離れることが出来たかと言えば、そうではありません。
何十年と慣れ親しんで無自覚に動いていた思考回路ですから、
動き出した時に、自覚的な止めることが出来るときと出来ないときがあります。
それは今も続いています。