"正論路線"の産経新聞が「ややマイルド化」している、のっぴきならない裏事情

産経新聞関係者がこうささやく。

「右派路線が基調にあるのはもちろん相変わらずです。
ただ、時々『あれ、これって本当に産経?』と驚くような論調の記事が掲載されるようになったんです」(全国紙社会部記者)

「昨年6月に就任した大阪社会部出身の飯塚浩彦社長が、
前任の政治部出身社長の下で進められてきた政治部主導の『正論路線』に危機感を抱いているんです。
右派バリバリの論調はネトウヨには評判がいいけれど、あまりにも紙面が偏りすぎていると広告主からは敬遠され、広告料が伸び悩んでいる。

社内では『産経は全国紙なのに、広告界からはジャンクメディア扱いされている』と嘆く声も上がるほどです。
そこで『正論』色を薄めるために、"嫌韓反中"路線の記事ばかりでなく、中立的な記事も少しずつ掲載されるようになったのです」

ちなみに、産経新聞の2018年3月期決算は9億円の赤字。コスト削減のために販売網を首都圏と関西圏に絞り、
「全国紙」の看板を下ろすのではないかとの報道も最近は相次いでいる。