実は道場長にもいろいろなランクがあり、研修会等の講師の資格を持つ人、元導士上がりの道場長で、教官クラスのレベルを持つ人などなどあるわけです。
当然ですが、講師以上のレベルを持つ導士及び道場長は、講話集のような一般組み手に向けたマニュアルのような教本があります。
それはマル秘扱いのため、一般の組み手は知り得ない資料なわけです。
その中にあるのですよ、儒教で言うところの中庸とか、五経にあたるような教本があるんです。
み役者は、そのレベルにあった教本があり、勉強会や修錬会を定期的に行っています。
だからある一定のレベルになれば、他教団についても近代日本の宗教および政治経済について学ぶんです。
その器が無ければ、当然ですがそのみ役に付けません。
知識と社会的地位、そして経験がバランスよくないと地位に就くことは不可能。
社会的地位とは財産を含みます。
つまり、道場長以上のみ役は、本部からもらう給与がなくとも、生活基盤がしっかりとある者という意味です。
最近は、導士上がりの道場長が増えたので、必ずしもそうとも言えなくなりましたが、リストラされない限り導士は終身雇用です。
あまり詳しくは書けませんが、み役者勉強会及び修錬会は、日々の勉強と積み重ねが無いとついて行けません。
だから民俗学だ、考古学だ、政経だと言った話題も、実はこのレベルの人たちと話せば通じます。
一般のレベルの組み手に言っても、所詮月刊ムー雑誌が関の山で、残りは個人的趣味の範疇。
なんせ、教団発行の本以外は「読むな」というところ。
勉強しない人間がほとんどですよ。