>>27ほか、 ID:MIpCMq+d
なんかいくつか勘違いしてない?

まず
分子進化の中立説ってのは
“表現型に現れないならば”
という前提をもとに組み立てられたものではないよ

分子データ(当時はアミノ酸配列)を系統間で比較したときに
その観察結果から
「少なくとも分子レベルの進化は中立的な変異が主役である」
と導かれたもの

表現型に現れないものがどうこうってのは
後になってデータが集まってきたときに補完的に追加された言及であって
提唱された時点では
表現型に現れる変化も大部分が中立的である
という目もあったわけ

そうであれば自然選択説は大打撃を受けたであろうし
場合によっては全てが中立的な変化でしかなかった
という全否定もありえた
つまり反証可能だったが反証されなかった
結果的に部分的な反証に留まったに過ぎないんだよ
そのうえで現在のようなすみ分けに至ったわけ

今現在において一目瞭然に争うところがないのは
集まったデータの結果そこに落ち着いたというだけで
最初から分子と表現型、
自然選択にかかるものとかからないものとを分けていたわけではないし
集まったデータ如何によっては全否定されることもありえた
つまり反証される可能性があったわけよ