安っぽい善意からであろうか、「当時の価値観としてはイスラムは普通だった」と根拠のないことをしたり顔で言うイスラム擁護者が多い。
だが、実際は違う。

預言者ムハンマドが、残酷すぎるゆえに長く行われていなかった石打ちの刑を復活させたのだ。
預言者ムハンマドが、当時の女性がつけていなかったヒジャーブの着用を義務づけたのだ。
以下は、石打ちの刑が復活するくだりである。


イブン・イスハーク著『預言者の生涯』 雌牛の章で偽善者とユダヤのラビに言及している啓示
http://ameblo.jp/ibn-ishaq/entry-11197078751.html
使徒が罪人二人に判決を下したとき、彼はトーラーの教えを求めた。
そこに座っていたラビは、石打ちの章節の上に手をかぶせてトーラーを読んだ。
アブドッラー・イブン・サラームは、ラビの手を払いのけ、「これです、おお、神の使徒よ、彼があなたに読むことを拒否している石打ちの節は」、と言った。
使徒は、「災いあれ、ユダヤ教徒よ、いったい何がお前に、その手もとにある神の審判を放棄させようとしているのか」、と言った。
彼らは、「その刑罰は、王家の生まれで高貴な血筋の男が姦通を犯すまで執行されていましたが、王はその男に石打ちの刑を適用することを拒否しました。
後に別の男が姦通を犯し、王は彼を石打ちの刑にすることを望みましたが、人々は、王家の者が石打ちの刑に処されるまでは、彼を石打ちにしない、と言いました。
人々が王にそのように言うと、彼らはタジビーフの刑(※1)で問題に対処することで一致し、それ以来、彼らは石打ちについて一切言及することをやめてしまいました」、と説明した。
使徒は、「私は、神と主の啓典に記された命令を復活し、それを実践する最初の人物である」、と答えた。
罪人二人はしかるべく石打ちの刑に処され、アブドッラー・イブン・ウマルは、「私は二人に石を投げた一人だった」、と語った。

※1 タジビーフの刑
 タールを塗りつけたヤシの繊維で編んだ綱でむち打ち、顔を黒く塗り、顔を二頭のロバの尻に向けて乗せる刑