それから、「アメリカや韓国が私たちの国を侵略しようとしている。これを憎め」とも言っていました。そして、「彼らのせいで朝鮮戦争があったのだ」というようなことを教えていたのです。
 しかし、実際にはW逆”です。「北朝鮮のほうから韓国に攻撃があり、北朝鮮軍は朝鮮半島の南端あたりまで押し寄せたものの、国連軍がそれを押し返した」というのが事実です。
そのあと、「三十八度線」を挟んで休戦状態になりましたが、今、また、戦争の匂いが立ち込めてきているところです。

 北朝鮮では、そういうかたちで、「憎む」ということを、はっきりと教えています。

 それから、大統領を罷免された韓国の朴槿恵さんは、在任中、大統領の身でありながら、「千年間、日本、日帝への恨みは忘れない」という趣旨のことを言いました。
 これは、日本では想像しにくいことです。日本の総理大臣が、もし、どこかの外国に対して、「この無礼は、千年間許さない」と言ったら、おそらく、「人間ではない」というような報道をされ、
「こんな立場の人がそんなことを言ってよいのか」と言われると思いますが、韓国では、そういうことを普通に言えているわけです。しかし、その憎しみに、もうどこかでストップをかけないと、発展しません。

 敵をつくることによって、自分たちのやっていることの正当性を出そうとするところが数多くありますが、それは、歴史的に見ても非常に、W幼稚な手段”だと思うのです。
 ナチスが、ユダヤ人を敵視することによって自分たちの行動を正当化していこうとしたように、「何か敵をつくることで、自分たちを正当化し、合理化する」というのは幼稚だと、私は思っています。
 やはり、「憎しみ」は、「愛」によって乗り超えなければいけないのです。

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