2005年(主日A/B年) 11月6日 年間第32主日
知 6:12〜16  Iテサ 4:13〜18  マタ 25:1〜13

「イエスが死んで復活されたと、私たちは信じています。 神は同じように、イエスを信じて眠りについた人たちをも、イエスと一緒に導き出してくださいます。」(Iテサ v.14)

生前のイエスと共に行動していたときには理解出来なかったことを、弟子たちは聖霊と復活の主に導かれて宣教しました。
言い換えれば、十字架以前にはまだ弟子たちに啓示されていなかった “いわゆる使徒的福音” が、主の復活と昇天の後に使徒たちに明らかにされたのです。
そしてこの使徒たちを通して伝達された福音を唯一の正当な伝承として保つ必要を認識した2世紀の教会が、新約聖書の正典を創りました。

カトリック教会が啓示の源泉を聖伝と聖書に限定しているのは、“福音” が時代や地域に応じた再解釈の繰り返しによって発展したり変化して行くものではないことを宣言するためです。
「使徒たちから伝えられたこと」(神の啓示に関する教義憲章 8)の教会における伝承を、今も復活の主が見守っておられるからこそ、それは “使徒継承の教会” なのです。
そして使徒たちの宣教は再臨待望とその日に備えていなさいという勧告を特色としていました。

ですから当時のヘレニズムの諸宗教と大きく違うものは “復活” が “不死” の観念に取って代わったことでした。
この “使徒的福音” を、私たちは毎年典礼暦のこの期節に再び聞くのです。

・・・・・ 以下、本文参照。
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