2014年(主日A年) 10月12日 年間第28主日
イザ 25:6〜10a  フィリ 4:12〜20  マタ 22:1〜14

「それにしても、あなたがたは、よくわたしと苦しみを共にしてくれました。」(フィリ v.14)

フィリピの教会が使徒パウロの働きに非常に協力的であったということは、だれでも簡単に理解出来ます。
しかし、それでは使徒パウロは何のために、どんな働きのために労苦していたのかを正しく知ることがないと、私たち現代の教会は “キリストの福音に与っている共同体”(フィリ 1:5-6)になることが出来ません。

彼だけでなくすべての使徒たちが、“共に(神の国の)恵みにあずかる共同体”(フィリ 1:7)を “キリストの日に備えて育てる”(フィリ 1:10)ために働いていました。
原始教会はこの “福音宣教の初めの時代”(フィリ 4:15)でありました。
正しく宣教されれば、福音そのものが神の力であるから(ロマ 1:16)、その福音を通して神御自身が “キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださると”(フィリ 1:6)、使徒たちは信じていました。

現代の教会の宣教も、この使徒たちの宣教の継続であって、そのために何よりも先ずミサの “ことばの典礼” があり、日課の朗読と説教があるのです。
カテケージスや各種の学びのプログラムも同様です。
ですから、使徒たちが宣教した神の国の福音の “終末的使信” を回復することは、現代の教会の喫緊の課題であります。
私たちのせっかくの奉仕や活動が “余計なこと”(IIテサ 3:11)ではなくて、“神が喜んで受けてくださるいけにえ、香ばしい香り” となるために(フィリ v.18)、この聖書の学びがお役に立つことを願っています。

・・・・・ 以下、本文参照。
http://www.kuwaei2000.com ●Archives● より